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人間らしさ

あるセラピストに興味を持ちました。豊富な経験をお持ちで、これから勉強したい分野に精通されています。その方のセミナー・ワークショップに参加できるタイミングを待っていたのですが、がっかりして意欲をなくすことがありました。

その方のブログに、このようなことが書かれてありました。

自己啓発系セミナーにありがちな参加者同士の全承認は、傷のなめあいでお互いの成長にならない。

その意見には賛成なのですが、同意できないのは、それをロジャーズ式と言ってロジャーズを中傷していることです。

確かに、ロジャーズの言う無条件の積極的関心とは、ありのままのクライエントを受容することです。ただし、それはクライエントが自己理解を深めて望む変化に向かう過程です。そのままでいいですよと承認することではありません。

ロジャーズの言う一致とは、自己理解を深めることによって、自己防衛することなく自分自身の様々な面に直面できる状態です。できる自分もできない自分もありのままに受け入れることです。できない自分を受け入れた上で、これからどうしていくのかを考え、行動する自分になることです。

次のようなことを言ってロジャーズを揶揄する人がいます。

クライエント:「トイレはどこですか?」
カウンセラー:「あなたはトイレに行きたいのですね」

ロジャーズは、相づちとオウム返しだけと言いたいわけです。冗談とはいえ、上っ面だけをとらえたピントの外れた中傷です。あのセラピストの言葉も、上っ面をとらえただけの中傷としか思えないのです。

とはいえ、中傷する人にとってはそれが真実ですから、それをどうこうしようとは思いません。本人がそれでよくて、何も困っていないのなら、そのままでいいでしょうというスタンスです。

そう思いながらも、あの言葉にイヤーな感じがしたのは、他者をおとしめることによって、自分を上げようとするニュアンスが感じられたからです。

でも、それも人間らしさかな、と思います。私にも当然、承認欲求があります。恥ずかしながら、他者を感情的に批判したこともあります。今回このようなことを書いたのは、他者をおとしめるうんぬんは表向きの理由で、私自身が傷ついたからでしょう。

自分のダメな部分に直面して、向上のきっかけになったと考えて、今日の自己対話終了です。

カテゴリー:日々雑感(ブログ)
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投稿日:2013.02.04
更新日:2015.02.03

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