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自分を守る心が、かえって自分を苦しめることも


ウズウズ(第44回勉強会/10.12.23 – 大阪の起業家 勉強会 wisdom sharing work shop✤ウズウズ✤ ~知恵の共有ワークショップ~/IT)で少ししゃべってきました。

自分の姿をまじまじと見ると、お腹回りが気になります。

堅苦しい場所ではないのと、心安い人たちがたくさんいるということで、とってもラフな服装。でも、人前で話すにはよろしくないですね。こうして動画も残ってますし。

「人は見た目が9割」なんて本もあります。ちょっと反省。

誰もが持ってる心を安定させようとする働き

イソップの「すっぱい葡萄」という物語をご存じだと思います。

キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つけました。

食べようとして跳びつきますが、高くて届きません。

何度試みてもダメでした。

あきらめたキツネは、

「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう」

と捨て台詞を残して立ち去りました。

すっぱい葡萄 – Wikipedia

すっぱい葡萄

不快な気持ち、欲求不満な状態になったとき、私たちの心は安定した状態を取り戻そうとします。このような心の作用を「防衛機制」と言います。

参考:防衛機制 – Wikipedia

キツネは以下のようにして、心の安定化を図りました。

防衛機制

防衛機制には、キツネのようにネガティブなものあれば、スポーツが苦手だから芸術でがんばろう!というポジティブなものもあります。

ネガティブな方法を選択してしまったとき、自分の心を守るためのはずが、かえって自分を悩ませたり、苦しめたりすることがあります。

「夫が大嫌い!」な妻の心の底にあったのは

夫のことが嫌いで嫌いでたまらないという女性がいました。彼女の心の器は、「夫が嫌い!」で満たされているようでした。

心の器

その女性の話をしっかり聴いていくと、以下のことがわかりました。

  • 昔はコミュニケーションが良好だった
  • 夫が昇進して忙しくなり、朝早く出て、深夜に帰宅するようになった
  • 帰宅した夫はいつも疲れていて、風呂と食事を済ませるとすぐに寝るようになった
  • 育児に追われている私にとって、夫との会話が唯一ストレス解消だった
  • なのに、夫婦の会話がほとんどなくなってしまった
  • 夫にとって自分は何なのだろうか

さらに聴いていくと、「もう離婚!」くらいの勢いだったのが、実は逆でした。

  • さびしい
  • 仕事が大変なのはわかるが、もっと構ってほしい
  • 夫を愛している
  • 離婚したくない

「嫌い!」の気持ちの奥には、「さびしい」「構ってほしい」の気持ちが隠れていました。

心の器

「さびしい」「構ってほしい」けど、その気持ちをわかってくれない。

この矛盾した状態のままではつらいので、夫を嫌いと思うことで、心のバランスを保とうとしていました。キツネと似ていますね。

防衛機制

自分を守り苦しめる「心の鎧(よろい)」

彼女は「夫が嫌い!」と思うことによって、自分の心を守ろうとしていました。「夫が嫌い!」は、自分を守るための「心の鎧」とも言えそうです。

こんなとき、「本当はさびしいんじゃないの?」などの言葉をかけると、彼女は反発するだけです。心に鎧をまとっているのは、それを認めるとつらいからです。

「素直に気持ちを伝えては?」などのアドバイスも同じです。自分を守るための心の鎧がはね返してしまいます。

心の器

彼女が心の鎧を脱がない限り、心の奥にある本心は出てきません。本人自身が心の奥にある気持ちを自覚してないケースもあります。

心の鎧を脱がすには

ほとんどの人がわかっていると思います。まずは、話をしっかり聴いてあげることです。自分と違う考え方でも受け止めて、気持ちに共感しながら。

参考:「聞く」と「聴く」、「聴く」と「傾聴」

「わかってくれる!」「受け入れてくれる!」の実感は、「思っていることを話していいんだ!」という安心につながります。安心と感じたら、心の鎧を脱ぐことができます。

心の器

実際は、一気にではなく、少しずつ心の鎧を脱いていきます。そうしているうちに、話し手本人の目が心の奥に向き、隠れている本当の気持ちに気づきやすくなります。

カウンセラーである私は、クライエント本人が気づきを得るまで丁寧に傾聴を重ねます。

カウンセラーでない方がそこまでするのは難しいかもしれませんが、心の鎧を脱げば、アドバイスなど異なる考えを受け入れられる状態になってます。何を言ってもムダ、ということにはならないでしょう。

自分を苦しめる「心の鎧」をまとわないために

子どもが急に道路に飛び出して、自動車が急ブレーキ!!
そんなときのお母さんの反応には、以下のようなものがあります。

  • 「飛び出したらダメ!って言ったでしょ!!」と怒る
  • 「轢かれたらどうしようかと思った!」と抱きしめて涙ぐむ

2つの感情

感情を「第一感情」と「第二感情」という区別をすることがあります。

第一感情

「悲しい」「うれしい」「驚き」など、自然と湧いてくる感情のことを第一感情と言います。

第二感情

第一感情が引き起こす感情。典型的な第二感情が「怒り」です。イヤなことを言われて悲しいから怒る。構ってくれなくてさびしいから怒る。

第一感情に気づく

まずは生の感情に気づくことです。

怒りの気持ちが生じたとき、さびしいからなのか、悲しいからなのか、それとも自尊心が傷ついたのか、第一感情に気づくことが大切です。

第一感情に気づくのは案外難しいものです。普段やってないことなら練習が必要です。普段から何かあったときに、第一感情は何か?と意識することによって気づけるようになっていきます。

コミュニケーションのコツ

悩みの多くは人間関係によるものです。良い人間関係は良いコミュニケーションからです。

第一感情を伝える

良いコミュニケーションのコツは、第一感情を相手に伝えることです。

「怒り(第二感情)」をぶつけられると相手は、怖れ(第一感情)を感じたり、その怖れがあなたへの怒りを引き起こしたり、自分を守ろうとして拒絶の体勢になったりします。

Iメッセージで伝える

I(私)メッセージとは、自分の気持ちを表明することです。自己開示することです。「私」が主語と考えればわかりやすいでしょう。

(私は)あなたと話す時間がなくてさびしい。

Iメッセージの対極にあるのが、YOU(あなた)メッセージです。相手に向けられる言葉です。主語は「あなた」になります。

(あなたが)私の話を聞いてくれないからでしょ。

第一感情をIメッセージで

どちらか一方だけをやるのではなく、「第一感情」を「Iメッセージ」で伝えます。すぐにできないかもしれませんが、常に意識して心がけているうちに、相手の反応も変わってくるはずです。

カテゴリー:コラム
キーワード:,,,
投稿日:2011.01.10

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